応援メッセージ

  • シギー吉田 (松葉杖のカメラマン)shiggy.jp

松原さんとは20年以上の腐れ縁。友として、たくさんの時間を一緒に過ごしてきた。そんな松原さんに、ある時期、全く連絡がつかなくなったことがあった。携帯電話はいつも留守電がいっぱいで、メッセージも残せない。メールの返信もなかなか来ない。

その頃、はじめて、松原さんが認知症になったお母さんの介護をしている事を知った。お母さんが、5分おきに電話をかけてくるので、松原さんは全く仕事が手につかなかったのだ。記憶を失う事が不安だったのかもしれない。夫を事故でなくし息子と二人暮らしのお母さんには、他に頼る人はいなかった。

お母さんとの思い出を写真に残したらどうか。数週間後、そういって私はコンパクト・デジカメを松原さんにプレゼントしたらしい。昨年、松原さんが撮った5年分、数千枚に及ぶ写真を見せてもらうまで全く忘れていたのだが…。

そこに記憶されていたのは、溢れんばかりの母への愛と刻々と過ぎていく時間の流れだった。私は、この写真群を見たその日に、写真展をやらせてほしいと松原さんにお願いした。

写真には想いが映し出される。そしてその想いは、強いメッセージとなり、多くの人々に伝わる。今回、どんな優れた写真の技巧よりもその想いが大切だと改めて感じた。是非、より多くの人々に松原さんが撮った写真群を見てほしい。メッセージを受け取ってほしい。そう強く願っている。

 


 

  • 諸岡明美  (NPO法人認知症介護家族の会うさぎ 理事長)http://usagi.or.jp

ある日突然、母の異変に気づいたとき・・・息子はどのような思いを抱くのでしょうか?

4・5年前、松原さんと初めてお会いしたとき、淡々とその時のことを話してくれたのを覚えています。
淡々と・・・ですが、母への何ともいえない深い思い、優しさが伝わるお話でした。
その後お会いする度に、お母様のお話を伺いましたが、実に様々なことがあり、大変な経験をされていたことが分かってきました。

私は、松原さんからお母様の話を聞いたり、写真を見せていただいたりするといつも感じることがあります。
松原さんは、認知症になる前の母に戻ってほしい、いつまでも変わらぬ母でいて欲しいという願いが強くあるのではないかということです。
そのことが、母の写真を撮り続けた原動力となっていたのではないでしょうか?
今のところ、ご本人に聞いてはいないのですが、
いつか、松原さんにそのことを聞いてみたいと思っています。

松原さんには昨年、当法人の理事になっていただきました。
お母様の介護で経験されたことを当法人の活動に是非生かしていただきたいという思いからです。

松原さんが撮り続けた写真は、認知症となった人ではなく、あくまでも記憶に残る母の写真なのです。
母の人生に輝きを取り戻そうとする息子の写真展です。

一人でも多くの方にそれが伝わることを願っています。

 


 

  • 兄、新一

写真展開催おめでとうございます。
母が認知症を発症してからもう10年以上になりますが、その間を支え続けた弟の姿が写真のカメラ側に見えます。
早期に発症が分かったことは、本人にも家族にとっても結果としてよかったと思います。
認知症でモザイク状に出来ないことが増えて行ったりまた戻ったりで 初めて接する家族には戸惑うことばかりでしたが 感情だけは しっかり残ることを知りました。
この写真展でそんなことが多くの方に伝わる機会になるといいですね。

 


 

  • 関口祐加 (映画監督「毎日がアルツハイマー〜関口監督、イギリスへ行く編」(2014) )http://nygalsfilms.com/

松原克志先生

今回の写真展心よりおめでとうございます!

認知症であってもご自分のお母様であることには変わらない、そんな思いがあふれています。

ご自分の介護体験をオープンにして語られるだけではなく、写真も公開される事は本当に素晴らしいと思います。

介護の意識革命は、まさに自分の足下から、ですよね!

たくさんの方に届きますように。。。